カゼミロのキャリア
現在レアル・マドリードに所属の言わずと知れたブラジル代表のMFを務めるカゼミロ。
現在まだ26歳とまだまだこれからの活躍が期待される中堅選手です。
ブラジルのサンパウロFCのユースチームでそのキャリアをスタートし、
2010年にトップチームへ昇格。まだ18歳のときでした。
その後2013年にはレアル・マドリードのBチームへ移籍、
同年にトップチームデビューを果たすなど順調なキャリアアップを
成し遂げているエリート選手のようです。
また、レアル時代には監督交代時に出場機会が減少するという選手としての
危機に見舞われましたが見事に当時の新監督・ジダンの信頼を獲得。
ブラジル代表でも控え選手の立場からスタメンを奪取するなど
MFとして様々な監督の要求に応えるだけの技術力と高い戦術理解を
兼ね備えたプレイヤーと言えるでしょう。
クリアボールをそのままズドン!カゼミロの衝撃ボレーシュート
2016-2017シーズン
UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1stleg
レアル・マドリードvsナポリの一戦でした。
チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦のしかもホーム。
強豪チームのひしめく中でしかもホーム戦となれば勝つだけではなく
可能な限りアウェイゴールを与えたくない非常に重要な1戦だったはずです。
ペナルティーエリア右のスペースでベンゼマからハメス・ロドリゲスへの中へのパス。
これはハメス・ロドリゲスがしっかりとマークにつかれていたこともあり
ハメスはうまく足元に収めることができませんでした。
DFがノーファールでクリーンにボールをクリアしたかに思えたまさにその瞬間。
ペナルティーエリア内でのファールを気にするあまり、しっかりとクリアできなかった
ボールはペナルティーエリアの少し外という中途半端な位置へこぼれていきます。
普通に考えればすぐにDFが寄せてシュートコースを消すことでしっかりと対処
できる場面ですが、
カゼミロは足元へこぼれてきたボールをそのままダイレクトで右足を一閃。
尖すぎる放物線を描いて強烈なドライブでゴールへと突き刺さりました。
・ポジショニング
・とっさのボールに対してシュートを打つという意思決定のスピード
・クリアボールに対して正確にインパクトする高い技術
・状況を見極めたポジショニング
あらゆる要素が揃って初めて成立するゴールでした。
普通であればふかしてしまい、大きくゴールをハズレてしまうこのシーンで
しっかりとインパクトしてなおかつ強烈なドライブ回転の掛かったシュートを
打ってしまう。これぞ世界レベルというプレーではないでしょうか。
それでは最後にもう一度。