往年の名プレイヤー

恐らく、史上最も美しいボレーシュート。

このゴールが決まったのは、2001-2002シーズン
UEFAチャンピオンズリーグ決勝の舞台でした。

対戦カードは

レヴァークーゼンvsレアル・マドリード

ここまで明かせば「ああ、あのゴールか」とピンとくる人も多いでしょう。

私もまだ恐らく中学生くらいの頃でしたが、WOWOWでLIVE視聴していて
衝撃を受けたのを覚えています。

そう、あのジダンが決めたボレーシュートです。

それでは、動画を観てみましょう

恐らく、史上最も美しいボレーシュート。


左サイドでボールを持ったロベルト・カルロスから、ボールを受け取ったソラーリ。

ロベルト・カルロスはそのまま左サイドを駆け上がりますが、そのプレーそのものには
特に工夫はなく、相手DFもその動きについていきます。

しかし、ロベカルの凄いところはそれでも持ち前のスピードでぶっちぎってしまうこと。

ソラーリもロベカルのスピードを信じて、ロベカルの前のスペースへリターンパスを
出します。

先にボールへ追いついたロベカルですが、ボールのバウンドタイミングが合わず
ボールを収めることができませんでした。

そのため、恐らく半分苦し紛れだったでしょうがそのまま中へセンタリングを挙げました。

半分…というのは、恐らく中でジダンがフリーだったことは理解していたはずですが、
センタリングを高く挙げてしまったのは苦し紛れのプレーのように見えたからです。

本来はもう少し鋭いセンタリングでジダンがトラップする余裕を与えたかったのでは
ないでしょうか。

しかし、このフワ〜っとしたセンタリングでジダンのプレーの選択肢が絞られたことが
このスーパーゴールのきっかけとなりました。

高く上がったボールをみたジダンはすぐにボレーシュートを放つ構えをとります。

ボレーシュートというのは力みすぎるとゴールを大きくはずしてしまったり、
うまくミートすることが難しかったりするため

割と待ち構える余裕の無い状態で放たれたもののほうがキレイに決まるケースが
多かったりするのですが、ここまで「しっかり」と構えた上でジャストミートし、
なおかつクロスバースレスレに決まったシュートは他に無いでしょう。

この試合、先制しながらも追いつかれるという展開だったレアル・マドリード
でしたが、ジダンのゴールが決勝ゴールとなり2年ぶり9回目のチャンピオンズリーグ
優勝という結果を残しました。

ジダンの略歴

ジネディーヌ・ヤジッド・ジダン。現役時代はジズーという相性で親しまれ、
長く世界最高峰のプレイヤーとしてユヴェントスやレアル・マドリードで
司令塔に君臨しました。

フランスのマルセイユで生まれたジダンは幼少期よりその才能を認められ
16歳でプランスでプロデビューを果たしています。

その後、ユヴェントスへ移籍。
移籍直後はなかなかトップパフォーマンスを発揮できなかったようですが、
当時の監督やコーチからの信頼は厚く、出場を重ねるうちにチームやファンからも
認められていきます。

ユヴェントスではアレッサンドロ・デルピエロやフィリッポ・インザーギ、
エドガー・ダーヴィッツなど当時の名プレイヤーとともに戦いましたが
当時はセリエAが世界最強のリーグと呼ばれていた時代。

以外にもジダンがユヴェントスに在籍していた中でチームとして獲得できた
タイトルは1つのみとなりました。

2000年にレアル・マドリードへ移籍してからは、まさにジダン最盛期といっても
良いほどに爆発的な活躍をみせます。

特に今回紹介した動画は2001−2002シーズンでしたが、その後の2002−2003
シーズンではリーガエスパニョーラ・UEFAスーパーカップ・インターコンチネンタルカップ
を制覇し3冠を達成。自身としても3度めとなるFIFA最優秀選手賞を受賞しました。

2006年のワールドカップで引退するまでにワールドカップ、欧州選手権、トヨタカップ
チャンピオンズリーグ、FIFA最優秀選手、バロンドールなど欧州や世界の主要タイトルを
総なめにしたジダン。

その後、監督としてもレアル・マドリードを率いてレアル・マドリードを史上初の
チャンピオンズリーグ3連覇へと導きました。

2018年現在で46歳。
今後監督としてさらなる伝説を作ってくれることを期待シたいですね。