今回も言わずと知れたスーパースター。
ロナウジーニョ
のスーパーシュートの紹介です。
ロナウジーニョの略歴
日本で本格的に知名度を高めたのは日韓ワールドカップでの活躍ではないでしょうか。
当時リバウド、ロナウドというブラジル代表のスーパースターと並び前線を担い、
「3R」という呼称で世界各国の代表チームを失点の恐怖へと陥れました。
共同開催とはいえ、初めて日本でも開催されたワールドカップでのロナウジーニョの
活躍はブラジルの優勝と共に鮮明に記憶に残っています。
その後、その活躍が認められバルセロナへと移籍。
そこからの活躍はおそらく皆さんもご存知でしょう。
バルセロナ時代には中心選手として2度のリーガ・エスパニョーラ優勝と14年ぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグの優勝へと導きます。
そして2004年と2005年の2年連続でFIFA最優秀選手賞を、2005年にはバロンドールを受賞。
バルセロナを退団後に、ブラジルへ復帰。
その年にはアトレチコ・ミネイロでコパ・リベルタドーレスを制覇し、
ヨーロッパと南米の両方を制した史上8人目の選手となったのです。
今回はそんなロナウジーニョの規格外のプレー。
プレーそのものに派手さはありませんが、玄人好みの異次元のプレーです。
時を止める魔法!?魔術師ロナウジーニョのトーキックシュート
今はヴィッセル神戸で活躍している、イニエスタからのパスを受け
イニエスタはロナウジーニョからのリターンを貰おうとペナルティーエリアへ侵入。
しかし、5〜6人いる相手DFは全員がロナウジーニョから目を離すことができません。
信じられませんが誰一人としてイニエスタを視界すら入れていないのです。
それほどまでに相手に警戒されていたロナウジーニョ。
「優秀」な選手であれば素直にイニエスタへリターンパスを出していたでしょう。
これだけ密集した中でそんなパスを通すことができれば、それだけでも
めちゃくちゃ凄いプレーです。
しかし、ロナウジーニョのプレーはそんな「凄い」という次元のはるか上をいきます。
ボールを受けたその場から1歩も動くことなく、体と足の向きだけで2度・3度と
フェイントをかけ、
そのままトーキックでシュートを放ちました。
騙されたのはDFだけではありません。
トーキックというゴールキーパーにとってはタイミングを図りづらいシュート
を放つことでゴールキーパーもボールをただ見送ることしかできませんでした。
ロナウジーニョがボールを受けてから、シュートを放つまでまさに「時が止まった」
としか思えないような状況がペナルティーエリアのすぐ外、
相手DFからすれば最も警戒すべき場所で起きたのです。
ボール取りに行けばかわされ、ドリブルに備えればシュートを決められる。
手がつけられないとはまさにこのことではないでしょうか。