第14節も多くのスーパーゴールが生まれました。
それでは動画を観ていきましょう。
第6位 エジカル・ジュニオ 横浜Fマリノス
*該当シーンから再生されます。
DFから中盤の、浜のクリリンことマルコス・ジュニオールに入ったクサビのパスが
起点となってゴールが生まれました。
動画を見ると、マルコス・ジュニオールにボールが入った瞬間湘南はSBの選手も含めて
全員がボールウォッチャーとなっていることがわかります。
マルコス・ジュニオール選手はU-20のブラジル代表に選ばれた経歴を持っていて、
今期からマリノスへ加入したのですが、すでにチームにフィットして活躍している
ことから湘南もかなり警戒していたのでしょう。
そのすきに、右サイドの裏のスペースへと走り込む仲川選手への見事なフライスルーパス。
そして、仲川選手からダイレクトでの中への折返し。
最後はエジカル・ジュニオ選手が触るだけでゴールになる、見事な崩しでした。
第5位 マテウス 名古屋グランパス
*該当シーンから再生されます。
右サイドのクロスから、こぼれたセカンドボールをグランパスの選手が拾い、
マテウス選手へ落としたボールをダイレクトで見事に決めました。
動画をよく観てみると、少しアウトにかけて曲がっているように見えます。
また、ゴールの手前のシーンから見直してみると、クロスを上げた時点で
ベガルタ仙台のペナルティーエリア付近には9人もの選手が密集していました。
そこからうまくセカンドボールを拾い、拾った選手はシュートをキャンセルして
マテウス選手へパスを出しました。
ベガルタ仙台の守備もあまり良くなかったかもしれませんが、シュートを含め
名古屋グランパスの素晴らしい攻撃から生まれたゴールでした。
第4位 レアンドロ・ダミアン 川崎フロンターレ
*該当シーンから再生されます。
川崎フロンターレらしい、ゆったりとしたペースのパス回しから急遽プレースピードを
上げての得点でした。
注目は、家永選手とパス交換をしていた2番の登里選手が最終的にアシストをしている
という点ではないでしょうか。ハーフウェイライン間際で攻撃のキッカケを作った選手が
最終的に相手陣地の深い位置でアシストをしているということは、
それだけポジションにとらわれず選手同士が連携し流動的・有機的に動いているということです。
ハーフウェイラインより少し前の位置で家永選手が登里選手からボールを受け、
そのまま左サイドの長谷川選手へボールを渡します。
その選手がドリブルを始めるところから一気にフロンターレのプレースピードが上がります。
長谷川選手が中へ切り込むと空いた左サイドのスペースへ家永選手が、
少し中の前のスペースへ登里選手が走り込みます。
この時点で、
・ドリブルする長谷川選手
・左サイドへ走り込む家永選手
・縦へ走り込む登里選手
ゴール前には要注意のレアンドロ・ダミアンとマークすべき選手が
非常に多く、しかもプレースピードがいきなり上がったこともあり
浦和DFは混乱状態だったでしょう。
レアンドロ・ダミアン選手も簡単に決めた用に見えますが、
このタイミングまではレアンドロ・ダミアン選手に2人の浦和DFがついています。
しかし、登里選手へパスが通った瞬間にレアンドロ・ダミアン選手は一瞬槙野選手が
自分の方へと顔を向けるまでは動かず、槙野選手が自分のことを確認し、ボールに
目を向けた瞬間に槙野選手の背中側へと回り込みました。
そして、浦和DFとGKの間に登里選手から絶妙なクロス。
状況的におそらくレアンドロ・ダミアン選手に合わせるというよりは、
「ここしか無い」というスペースを登里選手とレアンドロ・ダミアン選手が
しっかりと共有した上で、しっかりとマークを外したことで
ピンポイントのクロスになったのでしょう。
最後は触るだけ、というのはその前に完璧なお膳立てがあったということです。
ゴールそのものは地味かもしれませんが、一連のプレーを観てみると非常に
興味深いですね。
第3位 食野 亮太郎 ガンバ大阪
*該当シーンから再生されます。
こちらも名古屋のマテウス選手のゴール同様、サイドからのクロスのセカンドボールから
生まれたゴールでした。
何度も動画を観てみましたが、シンプルに食野選手のシュートが素晴らしいですね。笑
アデミウソン選手の優しいパスも素晴らしいですが、大股のワンステップから放たれたシュートは
コースもですが、非常に強く・速いシュートでした。
インフロントで少し巻き気味のシュートはふかしやすいのですが、
しっかりとコントロールされた素晴らしいシュートでした。
第2位 ブルーノ・メンデス セレッソ大阪
*該当シーンから再生されます。
こちらも「最後は触るだけ」の素晴らしい崩しからのゴールでした。
セレッソ大阪のマテイ・ヨニッチ選手から、藤田選手へのクサビのパス。
そして、藤田選手もボールを受ける前に清武選手とその付近のスペース
しっかりと確認した上で、スペースへ落とす素晴らしいパスを出しています。
藤田選手へは相手のマークが近づいていたこともあり、出せるパスコースが
限られていたため、清武選手も藤田選手からパスが受けられるポジションへ
しっかりと移動しています。
クサビのパスはカットされる可能性も高いですが、相手が寄せてきやすいため
相手をかわすことができればチャンスにもなりやすいです。
このシーンはまさにそれが現実のものとなりました。
鳥栖のおそらくボランチの選手が藤田選手へ寄せたことで、最終ラインと
ボランチの間が大きく間延びし、清武選手は自由にプレーすることが可能になりました。
そのスペースをスピーディーなドリブルで駆け上がり、
左サイドを上がってきた丸橋選手へ見事なスルーパスを出します。
そしてそのボールをダイレクトで中へ折り返し、最後はブルーノメンデス選手が
触ってゴールとなりました。
中盤からサイドへスルーパス。
中へダイレクトで折り返し、最後は触るだけでゴールというのは、
・横浜Fマリノスのエジカル・ジュニオ選手
・川崎フロンターレのレアンドロ・ダミアン選手
のゴールとの共通点ですね。
第1位 土居聖真 鹿島アントラーズ
*該当シーンから再生されます。
土居聖真選手の素晴らしいトラップが目に留まるスーパーゴールでした。
鹿島の右サイドの、おそらく山本選手でしょうか。
右サイドバックから左サイドの安西選手への大きなサイドチェンジのパスが
起点となりました。
解説でも触れられていますが、このサイドチェンジのパスにガンバDFが
ヘディングでチャレンジしたことも非常に大きな要因となりました。
結果的に安西選手は悠々とボールをコントロールしてペナルティーエリアへ
侵入します。
そこから土居聖真選手へのパス
そして、このパスに対しての土居聖真選手のトラップが見事でした。
相手DFのの間をつくようなトラップをすると見せかけて、
右足を開いて、近づいてきた相手DFの逆を付きました。
トラップは、サッカー用語としてはボールを止める、コントロールするという意味ですが
英語ではtrap=罠、という意味です。
このプレーはまさにトラップで罠にかけた見事なプレーでした。
結果的に完全に相手DFを置き去りにし、別のDFがシュートブロックに来たこともあり
敢えて狭いコースを突いたシュートを放ち、見事に決めました。
まさに、今節のベストゴールにふさわしいスーパープレーでしたね。